日本の先進映像の制作技術やコンテンツ表現を、教育・啓発・表彰活動を通して発展・普及させることを目的とした業界団体である「先進映像協会 日本部会(Advanced Imaging Society, Japan Committee:略称AIS-J)」 は、3Dユニバーシティ・ジャパン (3DU-J) 2015を開催しました。
AIS-Jは設立以来、良質な3D作品へ贈られる ルミエール・ジャパン・アワードを実施してきました。本年度は3Dに加え4K部門を設置するとともに、グッドプラクティス・アワードではVRとHDRをフィーチャーし、当該分野の普及・発展への寄与が期待される取り組みを表彰・公表いたします。本表彰式では、当該分野の国際動向に関する基調講演や、受賞作品のデモンストレーションやダイジェスト上映も行います。
AIS-Jおよび米AIS本部の会長がそれぞれ登壇し、3DU-J2015の概要や最新の国際動向を紹介します。
登壇: 河合 隆史(AIS-J会長), ジム チャビン(AIS 会長)
■先進映像協会 グッドプラクティス・アワード 2015
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グッドプラクティス・アワードとは、当該分野の普及・発展への寄与が期待される取り組みを表彰するために2013年度に新設されました。第3回は、以下の本賞2件、奨励賞3件に贈られます。なお、本賞の受賞者には、それぞれ翌日のセミナーにご登壇いただきます。
VR部門
本賞 |
「文化財のデジタルアーカイブとVR化への取り組み」
凸版印刷株式会社
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© 故宮博物院 / 凸版印刷株式会社
奨励賞 |
「niconico VR と ライブ配信」
株式会社 ドワンゴ
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© DWANGO Co., Ltd.
奨励賞 |
「タイムトリップビュー プロジェクト」
株式会社 フジテレビジョン
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© Fuji Television Network, inc Supported by HEIWA
HDR部門
本賞 |
「UHD/HDR 標準画像 LUCORE」
株式会社 IMAGICA
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4K部門
奨励賞 |
「4Kで甦る 世紀のご成婚パレード ~TOKYO 1959~」
株式会社 TBSビジョン
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© TBS VISION, INC. / Mainichi Productions
■ 先進映像協会 ルミエール・ジャパン・アワード 2015
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ルミエール・ジャパン・アワードは、国内で制作・公開された優れた3D・4Kコンテンツを表彰することで、良質なコンテンツの拡大と品質向上を目的として、2011年より行われています。本年度の受賞作品は、当日、会場にて発表されます。受賞作品のダイジェスト上映も行いますので、ご期待ください。
2015年 12月11日(金)
【 3D ユニバーシティ ジャパン セミナー 2015 “VRとHDRの最前線“】
3Dユニバーシティ ジャパン セミナーは、AIS-Jによるイベント型の教育・啓発活動です。本年度はVRとHDRをテーマに、国内外の最新の技術やビジネス動向をお話しいただきます
特別講演 「HDRの基礎と展望」
小塚 雅之 (パナソニック株式会社)
パネルディスカッション 「HDRの普及へ向けた最新動向」
モデレータ 灰原 光晴 (株式会社 IMAGICA)
小塚 雅之 (パナソニック株式会社)
石井 亜土 (株式会社 IMAGICA)
諏佐 佳紀 (ソニーPCL株式会社)
阿部 隆行 (パナソニック映像株式会社)
HDR(ハイダイナミックレンジ)は、次世代Blu-rayに導入され、ハリウッドでは一部の劇場で対応が始まるなど、映像表現の可能性を大きく広げようとしています。HDRの基礎からその普及に向けた取り組みについて、更に実際の制作状況や今後の展望についてキーパーソンによるパネルディスカッションを行ないます。
パネルディスカッション「日本におけるVRの多様なアプローチ」
モデレータ 河合 隆史 (早稲田大学,AIS-J会長)
佐伯 敬太(凸版印刷株式会社)
岩城 進之介(株式会社ドワンゴ)
大村 卓 (株式会社フジテレビジョン)
博物館等におけるシアター型のVRから、スマートホンを用いた簡易型のヘッドマウントディスプレイまで、現在、わが国ではVRコンテンツの普及・発展への取り組みが多様化しています。本パネルディスカッションでは、そうした動向のキーパーソンにご登壇いただき、VRコンテンツに関する考え方やアプローチについてご紹介いただき、フロアを交えた意見交換を行います。
特別講演 「新たな映像言語としてのVR」
グラント アンダーソン (Jaunt VR)
グラント・アンダーソン氏は、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントやAppleにおいて、ロードオブザリング、アバター、アメイジング スパイダーマン、タイタニックといったヒット作のVFXを手がけてきました。現在はJaunt VRのスタジオのヘッドとして、VRにおけるカメラシステムやストーリーテリングといった、新たなメディアのための魅力的なコンテンツ制作に取り組んでいます。
本講演では、VRのゲームや映画、テレビへの可能性から、クリエータが直面しているパイプラインやデータマネジメントの実際、さらにユーザに与える生体影響に至る最前線の知見や動向を、デモンストレーションを交えてご紹介いただきます。
逐次通訳 石島 康司